不祥事を経て体験した”底つき体験”

「酔うために使用する、味なんてどうでもいい、もうお酒の味なんてどうでもよくなっていた」

 2018年の未成年者への強制わいせつ事件。そして芸能界を離れた後の2020年、酒気帯び運転でのバイク追突事故。

「お酒の酔いとかが全部まひさせて、私はハンドルを握っていることを覚えていないんですよね。そこで初めて、底つきという体験をしました」

 ”底つき体験”とは、逆境に直面し現実を受け入れ始める体験といわれています。

「私の場合は、もう自分の力ではどうすることもできなくなった。助けてくださいと手を挙げたんです」

 バイク事故の後、初めて誰かに助けを求める気持ちになったと明かしました。この時、山口さんは48歳。飲み方がおかしくなったのは36歳ぐらいということで、10年ぐらいは、自分でも気づかずに苦しんでいたことになります。

 そこで断酒を決意し、2020年11月に依存症の専門病院に入院し、3か月ほどの治療プログラムを受けて退院しました。