午後3時半ごろ、帯広市で撮影された映像です。地上から黒い雲がのびる黒い渦。黒いひも状のものが飛んでいるのも分かります。札幌管区気象台によりますと、午後3時22分、帯広空港の職員が竜巻を観測しました。
竜巻は空港の北側3キロメートルほどのところで見られ、東へ進んでいたということです。
乗客が搭乗ゲートから撮影した写真には、飛行機の奥に竜巻のようなものが捉えられています。
当時、帯広空港では羽田行きの飛行機が乗客の搭乗中でしたが、日本航空などによりますと、一旦、乗客を降ろして滑走路の安全を確認したのち、羽田行きはおよそ50分遅れで離陸したということです。
一方、竜巻が観測された近くの畑では農業用のビニールシートが飛ばされるなどしました。
畑の被害にあった男性
「竜巻で保温材が一反木綿のように飛んでいるところを見た。初めてです、過去見たことがないぐらいの竜巻だった」
道内では、2006年11月にオホーツク海側の佐呂間町で当時、国内最大級の竜巻が発生し、9人が犠牲になっています。
消防によりますと、今のところ今回の竜巻で被害の情報はありませんが、十勝地方では今夜遅くにかけて大気の状態が不安定となる見通しで、気象台は引き続き注意を呼びかけています。