12日、札幌市豊平区のグループホームで、ほぼ寝たきりだった98歳の女性入所者に、暴行を加え全治2週間のけがをさせたとして、61歳の介護ヘルパーの女が逮捕されました。

 傷害の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区平岸の介護ヘルパー、古谷留美子容疑者(61)です。

 古谷容疑者は、勤務するグループホーム「里の家平岸」で2月21日午後8時ごろから22日午前9時ごろまでの間に、98歳の女性入所者に対し、頭に暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。

 女性は、頭にたんこぶができるなど全治2週間のけがをしましたが、命に別状はありません。また女性は、ほぼ寝たきりで、職員の問いかけにうなずくことができる状態でした。

 女性のけがから2日後、女性の親族が、警察にグループホームでけがをしたようだと通報して、事件は発覚しました。

 警察は、関係者などから話を聴くなど捜査した結果、女性がけがをした日の夜間勤務だった古谷容疑者が浮上、容疑が固まったとして、12日逮捕しました。

 警察の調べに対し古谷容疑者は、「暴力はふるっていない」と容疑を否認しています。

 HBCの取材に「里の家平岸」の管理者は、「(古谷容疑者は)2016年から介護ヘルパーとして入社し、入所者から『きついものの言い方をする』『怖い』などと相談を受けることがあり、何度か本人に注意したが、これまでに入所者に暴力をふるったことはなかった」と答えています。

 グループホームは3階建てで、夜間は各フロアに職員1人が配置されていたということです。