「とにかくもう一切話しません」逃走を続ける男

犬の散歩に出る男(2009年5月)▶この記事を最初から読むこの記事の写真を見る

自首した後、関東地方のある町に引っ越した男の日課は、飼い犬の散歩です。

早朝7時と午後3時の一日2回、それぞれ1時間ほど外出します。記者は、外に出た男に声を掛けました。

「おはようございます。お話をうかがわせていただけませんか」
「ダメだ。私は一切話しませんから、来ないでください」

取材の前の月に下された最高裁判所の判決を受けて、男は千佳子さんの遺族に4255万円の賠償金を支払わなければなりませんでした。

男は、民事裁判が始まった直後に、戸籍上、妻と離婚した形を取り、同居を続けていました。

自宅は妻の名義で、男は千佳子さんの遺族に対して「賠償金を支払う能力がない」と伝えていました。

「HBCです」
「うるさいぞ、訴えるぞ、断ると言っているだろ、何回言っているんだ、離れてくれ、5メートル以上離れろ。ついてくるな。(あなたは逃げているだけじゃないですか)大きなお世話、とにかくついてくるな、これ以上やったら訴えるぞ、人権問題で訴えるからな」