実は、12年前にも「線状降水帯」が発生していた

この12年前の豪雨について、いま改めて知っておきたいことがあります。

雨をもたらした原因の一つが、「線状降水帯」だったということです。

北海道大学の大屋祐太さんと山田朋人教授による研究では、2014年9月11日の豪雨を『線状降水帯』として解析。雨域の南西側で次々と新しい雨雲が発生し、北東へ移動する典型的な『バックビルディング型』だったことが明らかになっています。また、独立行政法人土木研究所の調査報告では、オロフレ山系付近で次々と積乱雲が発生し、線状降水帯となって恵庭岳や支笏湖方面へ進んだとされています。

ただ、当時のニュースで「線状降水帯」という言葉を聞いた記憶がある人は、多くはなかったはずです。

それには理由があります。

線状降水帯が実際に発生したことを知らせる「顕著な大雨に関する気象情報」の運用が始まったのは、7年後の2021年6月17日です。2014年には、線状降水帯が発生しても、それを現在のように「線状降水帯が発生した」と公的機関が知らせる仕組み自体がありませんでした。