自動運転 北海道は先進地になれる可能性がある リスクの理解が必要
堀 啓知キャスター:
中国の映像を見ると、だいぶ引き離されているなという感じを受けるんですけども。北海道に特化して言うと、やっぱり冬道のこの実証実験というのは難しいのかなってところありますよね。

糸賀 舜キャスター:
夏場に取得したデータや環境が大きく変化するというところが、自動運転に関してはものすごく高いハードルになるそうです。
堀キャスター:
道内で言うと、やっぱり十勝地方の上士幌町が進んでいますが。
糸賀キャスター:その上士幌町内を走るバスには、特定条件のもとでの完全自動運転「レベル4」の認可が下りているんですが、今のところ通常の運行はオペレーターが乗る「レベル2」で、現在はデータや実績の蓄積段階ということです。
堀キャスター:やっぱりAI、まあ車側がどんどんデータを増やすことによってより安全にしていく、今はまだ過渡期だってことなんですね。
糸賀キャスター:まだ進化中っていうところですね。
堀キャスター:人命に関わることなので国内では法整備も含めてまだちょっと時間かかっているのかなってところでしょうかね。

満島てる子さん(女装家):そうですね、いろんな課題はきっと法整備もそうですし、財源とかもそうですし、あるとは思うんですけども。今どんな職種にしても人手不足が甚だしいじゃないですか。そんな中で交通インフラの場合、スタッフ数が安全性とかにもつながるでしょうから、安全かつ円滑に運営できないから人いないから、例えばバスだったら「この路線、減便します」とか「なくします」とかっていう話が、どうしても出てきちゃってますよね、もうすでに。でもそうなると物や人が停滞しちゃうし、それが北海道のような土地だとかなり経済的にも致命的なので、こういう自動運転とかテクノロジーどんどん使っていった方がいいんじゃないかなというふうには思います。
堀キャスター:
課題になっている、まずその冬道の自動運転技術っていうのはどこまで進んでいるのかということですよね。

糸賀キャスター:こんな技術があるんです。「磁気マーカー技術」です。宮城県では東日本大震災で被災した鉄道の代替交通として、自動運転バスが運行されています。片道16キロの道のりを最高速度約60キロで走るんですが、これ国内のレベル4では最速かつ最長距離なんです。そこで活用されているのがこの磁気マーカー技術です。 道路に磁気マーカーと呼ばれるこういった磁石のようなものを2メートル間隔で埋めていて、通過するバスがその磁気を受信して位置情報を得るという仕組みなんです。これの利点として、積雪時など雪の影響を受けづらいので、冬道の走行に応用できるのではと期待が高まっています。
堀キャスター:
鈴木さんは中国に駐在経験もありますけども、日本でこの自動運転の開発を加速するにはどうしたらいいですか?

鈴木 徹さん(北海道新聞特別編集委員):日本は基礎的な技術もありますよね。北海道は人手不足でニーズもあるんだけれども、何が中国やアメリカと違うかっていうと、絶対安全っていう事故の無いゼロリスクを追い求めるために、やっぱり審査とか手続きがすごく煩雑で時間がかかる。 特にその今、AIにですね、どんどんいろんな環境を実際に走らせて学習させるっていう開発の仕方を中国もアメリカもやってるんですけども、それを日本はまだできてなくて。例えば上士幌町でやってますけどね、実証実験の範囲としても狭すぎますよね。 とにかく、北海道全部走らせまくって、人が乗りながらでもね、走らせまくってデータを集めると。冬道も走らせてみるっていう、やってみるっていうことをやらないと、なかなか加速しないと思います。
堀キャスター:北海道広いので、そういう場所は他の都道府県よりあると思うんですよね。
鈴木 徹さん(北海道新聞特別編集委員):ある。だからそういう先進地になり得る、そういう資格もね、あると思うんだけれども、今のままだとね、なかなか。特にやっぱりそのゼロリスクをどこまで追求するか。多少のリスクをこう許容しながら開発を加速するかっていう、ま、その地域であるとか社会全体の理解も必要になるかなと思いますね。
堀キャスター:
北海道でもし上手くいったら、多分他の地域にもどんどん応用できるので、ぜひ北海道という場所を活用してほしいなと思いますね。







