「集団モード」
7月30日の公判では、弁護側の証人として、主犯格とされる男の精神鑑定を行った医師が出廷し、暴行の背景にある心理状態を分析しました。
医師は、男の生い立ちや特性に触れ、軽度の知的障害や難聴があり、学校や社会で生きづらさを抱えていたと指摘。その中で、怒りややるせなさを暴力で解決する行動パターンが形成されたと説明しました。「けんかが強いことはかっこいいという思いがあったと思います」と医師は語り、こういった価値観が男の行動の根底にあったと示唆しました。
さらに医師は、事件当時の状況を「集団モード」という言葉で表現しました。「今回の被告人の暴行で重要なのが集団モード。自分の居場所がほしい、孤立感、様々な感情で暴行が生育(した)。集団と自分を別物と理解し周囲に合わせる、ある種の同調圧力。集団と自分の境界が不明確になる、集団にあわせて行動するのが集団モード」と分析。いつもの1対1のけんかとは異なる、集団の空気に飲み込まれ、暴力の歯止めが利かなくなった異常な状態であったと解説しました。







