裁判で明らかになった主犯格とされる男(当時18)の矛盾だらけの証言
当時20歳の大学生、長谷知哉さんへの集団暴行死事件の裁判員裁判では、主犯格とされる当時18歳でアルバイトだった男の証言と、客観的な証拠や他の証言との間に、大きな隔たりが見られる場面がありました。《連載(4)》
7月15日の公判。弁護側の被告人質問で、主犯格とされる男は、長谷さんが亡くなったと知った時の心境について問われました。
男は「俺は殺していないです。亡くなったなら、誰かがとどめを刺したんだろうと思いました」と証言。自らが中心となって加えた暴行が、死に直結したという認識を否定しました。
しかし、この証言は医学的所見と矛盾しています。7月21日の公判で、検察側の証人尋問に出廷した、遺体を司法解剖した医師は、「全ての出血が被害者を死に追いやった」と証言しました。「外傷性ショックとは関係ない暴行はあるか」という検察からの問いに対しても、医師は「全ての出血が死に追いやっています」と断言。「誰かのとどめ」ではないことを説明しました。
では、なぜ主犯格とされる男は、これほど凄惨な暴力をエスカレートさせてしまったのでしょうか。







