《「しくじったら俺はもうやられる」クマと対峙した緊張の瞬間》
取材カメラマン(2025年7月18日取材)
「警察官などが集まっている状況で、あの林の中で確保されたという情報もあります」
事態は7月18日、死亡事故から6日後に動きました。ハンターの男性は、男性の命を奪ったクマと正面から向き合うことになったのです。
クマを駆除したハンター(70)
「駆け付けたところ山の中で、バリバリバリバリ音がしていたから、ここにもう間違いないなということで…」
ハンターの男性が指示して、役場の車とパトカーが、現場付近を包囲。3メートルほどの距離まで、クマを引きつけたと当時を振り返ります。

クマを駆除したハンター(70)
「クマも興奮しているから毛が逆立っているから、普通の頭が倍ぐらいの大きさで近寄ってきていたもんだから…。『でかい』という感じと『しくじったら俺は、もうやられるな』っていう感じがあった…できるだけクマを近づけました」

そして、ハンターの男性は、接近したクマと対峙して、躊躇うことなく引き金に手をかけ、発砲したと話します。
《「絶対に敵を取ってやる…」4年前に女性を襲撃したクマと判明》
福島町の防災無線(2025年7月18日)
「ただいま、月崎地区にてクマ一頭を確保したのでお知らせします」
駆除されたクマは、体長2.8m、体重218kgもある大きなオスでした。DNA鑑定の結果、新聞配達員を襲った個体であることが確認されます。それだけではありませんでした。4年前、当時77歳の女性を死亡させていたことも明らかになりました。
クマを駆除したハンター(70)
「DNAの結果が一致したと言われたときには、正直言葉がなかったですね。(4年前に事故が発生した)あの時、おばあさんと約束した『絶対、敵(かたき)を取ってやるぞ』っていう…それが4年経ってようやく約束を果たせた」







