べちゃべちゃの重たい雪に朝からたいへんな思いをされた方もいると思います。
北海道内を襲った「冬の嵐」で市民生活に影響が出ています。

相田有加里カメラマン
「雪は深いところで私のひざ丈位あります。50センチ以上は積もっています」

15日の道内は、発達した低気圧の影響で道東方面を中心に強い風を伴った雪が降りました。

14日午後2時からの24時間で、市内の留辺蘂地区で65センチの雪が降った北見市では歩道の除雪が間に合わず、車道を歩いて通勤する人の姿も見られました。

北見市民
「(雪が)重たい。水分を含んでいる。ひざまであった。(家から)出てくるのに足が上がらない」

湿った重たい雪が強い風とともに降ったことで、釧路では倒木や住宅の屋根がはがれるなどの被害が出ました。

釧路市民
「ここ(玄関)出られなくて、横の避難用のはしごで降りてきた。(2階から降りてきた?)3階から。湿った雪だから全然開かなくて」

石黒拓海記者
「釧路市では午前9時現在、約4000戸が停電しています。その影響で車の信号機や歩行者用の信号機が消えている状態です」

電線が垂れ下がったり切れたりし、午後4時の時点で道東を中心に約9800戸が停電しています。

釧路市内の菓子店
「工場を止めて、従業員もみんな出勤待機状態。電気ないと何も動かないし、お湯も沸かせない」

北海道電力ネットワークによりますと、停電の解消の見通しは立っていないということです。

交通機関にも影響が出ています。

JRは、根室線の音別と白糠の間で、線路の土台が流出し、札幌と釧路を結ぶ「特急おおぞら」の16日の運休を決めました。

石北線などでは倒木なども見つかり、これまでに特急21本を含む128本が運休しました。

北見市では、北海道北見バスが運行する、市内線や北見と札幌を結ぶ都市間高速バスなど、すべての便が終日運休となりました。

待合室の利用者
「天気がちょっと穏やかになってきたら帰ろうかな。タクシー呼んで。早く帰りたい、それだけ」

14日に129便が欠航した新千歳空港では、15日午後2時半の時点で53便が欠航しています。

16日も日本海側で雪が降りやすく、北部を中心に、吹雪による交通障害などに注意が必要です。