「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表され、巨大地震が発生する可能性が平時より高まっている中、「冬の避難」を想定した訓練が行われました。

札幌市の小学校で行われた訓練には、地域の住民約150人が参加しました。
まず、取りかかったのは避難所の開設。区役所の職員らがブルーシートを敷いていきます。
参加した女性
「きょうは厚着をしてきたが、お尻から冷たさが伝わる」

8日深夜の青森県東方沖地震では、道内でも約5700人が避難。冬の避難は寒さへの対応が求められることが、改めて浮きぼりになりました。

武藤琢磨さん
「体育館の中は寒く、コートやダウンを着ていないと肌寒く感じます」
訓練は、寒さを再現するため、前日から暖房を切って、室温は約8℃で行われました。

参加者が寒さに震えるなか登場したのは、段ボールベッドです。2011年の東日本大震災で普及しました。
段ボールベッドを使用した男性
「なかなかいいもんです」

そして、身体を温めるための運動をしようと、子どもたちが体育館に集まったその時…。
緊急地震速報が突然鳴り、実際に地震が起きました。

体育館は一時騒然。それでも教員の呼びかけで、子どもたちは頭を守る姿勢を取っていました。
昼食は保存食の「アルファ化米」。水とお湯で戻したもの2種類が出されました。

武藤琢磨さん
「災害の時は温かい食べ物のほうが気持ちも穏やかになると思います」

丘珠連合町内会・佐々木求会長
「実際に災害が真冬に起きたら、このような状態だと思うので、いい体験ができた」

参加者は体育館の冷たさと地震の緊迫感を身をもって感じていました。







