札幌市の中心部に「喫煙制限区域」が設けられて20年。制限区域の拡大が検討されています。市民や観光客などからの苦情があるためで喫煙者から漏れた声は…。

札幌市の7日の昼どきです。あいにくの天気にもかかわらず、創成川沿いでは束の間の一服をする人たちの姿がありました。

ここは、札幌市が定める「喫煙制限区域」の外です。

2005年から始まった札幌市の「ポイ捨て防止条例」。中心部に喫煙制限区域を設け歩きたばこや灰皿のない公共の場での喫煙を禁止し、違反した場合は、1000円の過料を科しました。

喫煙制限区域は、現在JR札幌駅から大通公園、そしてススキノの北側の西1丁目から4丁目を対象にしています。

条例スタートから20年。いま、見直しが検討されています。

貴田岡結衣記者
「西4丁目、ちょうど境目のところ、この道路を超えた一本先に拡大も検討されています」

札幌市事業廃棄物課 藤本啓太課長
「たばこの煙が気になるという受動喫煙に関する声が最近増えてきている/今の喫煙制限区域のままでいいのかっていうことでの見直しを検討しているところ」

制限区域の拡大が検討されている主な範囲は、受動喫煙の苦情が多い大通公園の西側と東側部分です。

こうした案に市民は。

男性
「においはちょっと気にはなります。吸う方のためにも吸える場所も確保して広げていただけたらいい」

男性(4~5年前まで喫煙者)
「観光客もいるので路上で吸うのはあれなんで…」

一方、制限区域の外でたばこを吸っていた人は。

喫煙者
「仕方ないんじゃないですか、(吸う場所には)大体困っています」

札幌市事業廃棄物課 藤本啓太課長
「単純に区域を拡大してもまた際のほうにはタバコが吸う人がいて移動してしまうことも考えられますので、喫煙所設置による効果も踏まえてどういう形がいいのか議論し実効性ある取り組みをしていきたい」