少子高齢化で存続が厳しい…。そうした悩みを持つ団体の一つが「地域のスポーツクラブ」です。北海道美深町では、そんな存続が危ぶまれたクラブを守った人たちがいます。それは、地域の平和も守る人たちでした。

毎週火曜日の夜、美深町の体育館に鍛錬を積む子どもたちの声が響きます。
町内と隣の音威子府村の小学生が参加する剣道少年団です。実はこの春、存続の危機を迎えていました。

保護者
「町内でなかなか指導者がいなくて、警察の方だったら経験者がいらっしゃると思って声をかけさせてもらった」

「指導者が足りなかったので、やってくれて子どもたちもとても楽しんでいます」

「指導員が高齢のためこれ以上続けられないといわれ習い事ができなくなった」と町内の飲食店で団員の保護者から相談を受けたのが、名寄警察署美深警察庁舎の二瓶祥司所長です。

名寄警察署美深警察庁舎 二瓶祥司所長
「子どもなので、始めたばかりなので伝わらない部分もありますし、やる気もって来てくれてるので、うまくなってくれたらいいなと思います」

相談を受け、署員に呼びかけたところ、腕に覚えのある仲間たちも指導に当たってくれることになりました。

参加している小学生
「楽しいし、分かりやすいです」

今では地元に戻った若手指導者も加わり、少年団に参加する子どもも少しずつ増えてきたといいます。
名寄警察署美深警察庁舎 二瓶祥司所長
「少しずつ輪が広がってきていて、非常にありがたく思っています」

美深剣道連盟 奥村昭夫会長
「われわれも高齢にむちを打って、少し動かないとと思う」

毎週火曜の夜、美深の体育館ではこれからも、子どもたちの声が響き続けます。








