《石井一成選手、FA権行使を正式表明「他球団の評価を聞いてみたい」》

 北海道日本ハムファイターズの石井一成選手が11月7日、FA権の行使を正式に表明しました。球団からは好条件を提示されながらも、31歳となった今が「権利を行使できるタイミング」と判断。「他の球団からはどう見えてるのかなっていうのは気になった」と、自身の市場価値を確かめたい思いを率直に語りました。

《「権利を行使できるタイミングは今」31歳での決断》

――FA権行使の申請書を提出されましたが、どのような思いで決断されましたか。

「本当にファイターズからはいい提示をしていただいて本当に感謝していますし、でも自分の権利があるので、本当に他の球団の評価を聞いてみたいという思いで提出させてもらいました」

――試合にもっと出たいという思いがあったのでしょうか。

「そういう思いというかは、本当に権利を行使できるタイミングっていうのは本当に今だと思ったので、他の球団からはどう見えてるのかなっていうのは気になったので、そこを聞いてみたいと思いで提出しました」

「行使できるタイミング、選手っていうのは本当にプロ野球の中でも少ないと思いますし、本当に出させていただいたことは本当にありがたいことです。そのタイミングかなと思って」

《球団からは「残って欲しい」と強い慰留》

――球団からはどのような声をかけられましたか。

「本当に残って欲しいっていうことは最初に言っていただいて、本当に戦力として見ているということは言っていただいたので、本当に嬉しいことです。残りたい気持ちもあるので、その中で使える権利を使おうかなっていう感じです」

ファイターズからは強い慰留を受け、好条件も提示されているといいいますが、それでも石井選手は「提出期限もあったので、そこは提出させてもらって、うちも本当にいい契約出してもらったんですけど、他のところも聞いてみたいという思いです」と、複数球団の評価を聞いた上で判断したい意向を示しました。

《決め手は「出場機会」32歳より31歳での行使を選択》

――決め手としては、どういうところが重要になりますか。

「1番は出場機会というか、試合に出れないと面白くないので、そういうところはうちの球団にも伝えたいですし、そういうところも交渉していければなと思います」

出場機会の確保が最優先事項であることを明言した石井選手。「試合に出れないと面白くない」という言葉からは、プロ野球選手としての強い思いが読み取れました。

――なぜこのタイミングでのFA行使を決断されたのでしょうか。

「去年残留させてもらって、今年は試合出させてもらって31歳になったので、行使するタイミングかなと。32歳で行使するよりいいのかなと思う」

《先輩への相談は「あんまりしてない」独自の判断》

――先輩選手などに相談はされましたか。

「相談はあんまりしてないですけど…」

FA権行使という大きな決断について、石井選手は周囲への相談をあまりせず、自身の判断で決めたことを明かしました。

今後、他球団からの評価を聞いた上で、最終的な決断を下すことになります。