2023年、札幌市西区で法定速度を大幅に超えて車を運転して事故を起こし、乗っていた女性2人を死傷させた男の裁判で、札幌地裁は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
伊藤篤被告22歳は2023年8月、札幌市西区で時速約120キロで車を運転して電柱に衝突し、乗っていた知人女性2人のうち当時20歳の女性を死亡させ、当時19歳の女性に大けがをさせた危険運転致死傷の罪に問われています。

これまでの裁判で、検察は「乱暴な運転をした事件の経緯に酌量の余地はない」として懲役6年6か月を求刑。
弁護側は「無謀だとわかっていたわけではない」として執行猶予付きの判決を求めていました。


14日の判決で、札幌地裁は「動機自体に酌むべき点はない」と指摘した一方で、「今後二度と車両を運転することはないと誓うなど、更生に期待できる」として、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。