■少年「顔見たらやばいなと思った。結構腫れていてやばいなって」

このうち3人は被害者と面識がありませんでした。

・時崎愛悠 記者
「そこまで暴行して亡くなるとは思いませんでしたか?」


・少年
「当時は亡くならないと思った。ボコボコの経験がそこまでなかった」


・時崎愛悠 記者
「止めようとは思わなかったのですか?」


・少年
「止めようと思った。止めなかったから続いてしまった」


・時崎愛悠 記者
「どのタイミングで?」


・少年
「引きずったときに顔見たらやばいなと思った。結構腫れていてやばいなって」


暴行はグループのメンバーから代わる代わる行われ、数時間にも及びました。

エスカレートした背景に『集団心理』があると品田氏は指摘します。

・元家庭裁判所調査官 品田一郎さん
「人が集まったときに生じる特殊な心理状態と定義される。個人ならできる合理的な判断がすごく鈍る。極端な言動に走ってしまう。それを『集団心理』という」


しかし、少年をよく知る友人は暴力を振るうような人ではないと話します。

・少年の友人
「普通に明るいやつで人に手を出すとかケンカ好きではない。結構、友達のことを大事にする」

喧嘩が嫌いな性格の少年がなぜ、集団の暴行に加わったのか―。