■「地方のことを考えていない」
都市部では、ヘルパーが効率的に集合住宅を回れる一方、地方では、家を一軒ずつ訪問するため、移動時間やガソリン代の負担が大きくなります。
・佐藤郁子さん
「都会でこんなに、30分も1時間もかけて行くところなんてないから、すぐそこすぐそこって行っているわけでしょ」
「自分たちの都会のことしか考えていない。へき地は関係ない、考えていない」
それでも佐藤さんは、利用者のために、続けるつもりです。
・町の高齢者支援事業利用者(93)
「うれしい。いつも(料理や掃除を)やってくれるから。できれば自分の家で往生したい」
・佐藤郁子さん
「待っていてくれるのがうれしい。みんな待っているんじゃないだろうか。ヘルパーを。きっとそう思う」
いつまでも、自分らしく好きな場所で生活したい。
その願いに寄り添う訪問介護を守ろうと、今日も奔走する人がいます。