■88歳…人生の半分以上を服役している男
海野秀男受刑者(88)【取材ノートより】
「今度は生きては帰れないが、また、この歳で懲役に行くのは恥ずかしい…」
海野秀男(うんの・ひでお)受刑者88歳―。
常習的に窃盗を繰り返し、15回の有罪判決を受け、50年以上を刑務所で過ごしてきました。
海野秀男受刑者(88)【取材ノートより】
「自分の住んでいる社会には、真面目な人間なんて1人もいない。外の人たちは、刑務所に入った人間には厳しい」
受刑者のうち、55パーセントが繰り返し、刑務所に入っています。
新たな被害者を生まないためにも、刑務所の中で、どう立ち直らせるかが、大きな課題となっています。