近年、刑務所に入る人は減少する一方で、繰り返し、刑務所に入る人は増加傾向にあります。“懲らしめ”という考え方から、“立ち直り”を目的とした捉え方に変化しつつある、刑務所の今を見つめました。

■受刑者が車座になって…

受刑者A
「上司に今の理由を聞かれたらどうする?」


受刑者B
「いや、ありのままを伝えます」


受刑者A
「ありのままを伝える?そういう困った人がいて、助けようとして、遅れたと」


顔を寄せ合って、話し合う受刑者たち。北海道空知地方にある『月形刑務所』の風景です。

刑法が改正され、明治時代以来の大転換期を迎える刑務所。変化する現場に密着しました。

街頭の木々が葉を落とし、冬を迎える準備を始めた去年11月の朝―。

札幌拘置所に勾留中の、ある人物が記者の面会に応じました。