農水省によりますと、6月末時点での全国の米の在庫量は156万トンと、前の年より2割ほど減り、統計のある25年間で最も少なくなっています。

 また、コロナ明けでインバウンドが回復し、外食向けの需要が高まったことも、米不足に拍車をかけています。

この状況に飲食店も頭を悩ませています。

値上げの心配が少ない米に目をつけ、去年、札幌市でおにぎりとおはぎの店を始めた中村さんです。

 おむすび茶屋おはな 中村雄一店長
「小麦やバターとか年々上がってるものに比べると、(米は)上がり幅も少なかったので米がいいかなと」

店では、多いときで1日に3升の米を炊くといいます。

去年の秋に年間契約しているため、現時点で仕入れ価格に影響はありませんが、今後の仕入れに不安を感じています。

おむすび茶屋おはな 中村雄一店長
「今年の新米に関してはまだ何とも言えない。(業者から)去年よりは上がるという話はいただいている。できるだけ(値段は)据え置きでいきたいと思っている。米以外の部分でどうにかできる部分があれば、そこを見直していくしかない」