堀啓知キャスター)
7月6日から札幌で公開されるドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』―。監督を務めた大阪MBS・毎日放送の吉川元基さんです。

堀啓知キャスター)
私もひと足早く、この作品を拝見しましたが、あっという間の90分でした。吉川元基監督は、どういう思いから今回の映画を製作しようと考えたんでしょうか?
  
監督・吉川元基さん)
私が、94歳の長谷忠さんと出合ったとき、私自身が90代のゲイという存在を聞いたことがなくて、非常に驚いたんですね。

ただ、それは非常に間違った考え方で、昔も今も変わらずに、ゲイの人たちはたくさんいたわけで、その存在さえもなかったことにされているのではないかと思いました。そこに光をあてたいと考えて、この映画を作りました。

堀啓知キャスター)
作品のタイトルである“94歳のゲイ”…ここにはどんな思いが込められているんでしょうか?

監督・吉川元基さん)
年齢の部分は非常に大きいのかなと思っていまして、差別とか偏見に耐えながら、そして、時に闘ってきた人たちがいる…、そうしたことを知ってほしいという想いを込めて“94歳のゲイ”というタイトルになりました。