
一方、弁護人は「300万円もの恐喝は、被害者の落ち度も大きい。くり返し脅迫され、追い詰められ、極限の心理状態で突発的に犯行に及んだ。酌量すべき事情がある。反省の気持ちも強く、深く後悔している」などとして、懲役3年、かつ、執行猶予付きの判決を求めました。

こうして迎えた17日午後の判決公判で、札幌地裁は弁護人の主張どおり、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
■判決理由
・2人を何度も執拗に刺し、体力があったら、もっと刺していた
・殺意は強固なものだが、金銭を脅し取られ、冷静さを失い、突発的に生じたもの
・攻撃的なものより防御的なものと考え、強い非難を向けることはできない
・被告人に非はあるが、30年経った後に脅されたことは汲むべきものがある
・警察に相談しなかったのも、後から考えると良くないが、教師としての功績を考えると、一概には言えない
判決後、野澤被告は傍聴席に向かって頭を下げ、法廷を後にしました。