ある札幌市幹部は、「GX(グリーントランスフォーメーション)や丘珠空港など市の政策に対して、他に誰が一生懸命力をいれてくれるかというと、長谷川議員の他にはいない」と話します。

10日の記者会見で、札幌市の秋元市長は、「上司と部下の関係ではない」として、パワハラなどの行為等にあたるかについて“調査しない”と発言。
これに対し、札幌市のある職員は「がく然としている、職員を守らないんだと感じた」と話しました。

 北海道文教大学の宮本融教授は、本来、対等であるべき国会議員と自治体職員の間に、”上下関係ができている”と指摘します。


北海道文教大学 宮本融教授
「国会議員として階段を上がっていくには、2種類方法がある。“優等生と”うるさ型”。”うるさ型”は、人間関係で嫌われるけど、自分の言ったことは通すし、通る。本人はすごく使命感があって、北海道のために仕事をしなきゃいけないと。他の国会議員よりも自分はもっと進んで走り回っていろんなものを獲得していきたし、しなきゃいけないし、するんだという強い意志があって『お前黙っとけ!』というそういう言い方になっていると思う。さすがに反省して変わると思う」


12日、長谷川岳参議院議員は、次のような説明をしています。


■厳しい発言について
・かなり、厳しい言葉を投げかけるということはあった。私なりに反省していく
・スピード感が求められる中で、熱くなってしまうことはよくあった
・熱くなると、強い調子だったのは間違いない


■北海道の幹部職員から長谷川議員へのお礼メール
・私から求めたものではない
・私の表現方法などがメールを送らせることになったのなら、改善していきたい
■北海道職員などの出張について
・私単独で来たのは16回くらい。そのほかは、ほかの議員(への面会)も含めた回数
・出張権限は、北海道や札幌市にある。来てくれといったことはない。基本的に無駄なことは嫌い


 今回の件について、北海道内の政治に詳しい北海道文教大学の宮本教授は、「国会議員と自治体職員に上下関係がある」「今の国会議員は共通して、自分たちが権力をもっているという意識が浸透している」と話していて、そのアンバランスさも今回の件の要因の一つになったのかもしれません。