能登半島地震発生から1か月あまり。石川県のラグビーの強豪校は部活動ができないままです。この状況に手を差し伸べたのは愛知のライバル校でした。

部員全員が集まるのは、約1か月ぶりです。大きな荷物を抱えて移動するのは、石川県輪島市にある、日本航空高校石川のラグビー部員35人。19年連続、全国大会に出場している強豪校です。

4日から岐阜県恵那市にある、中部大学の研修センターで合宿を始めました。

元日に起きた能登半島地震。輪島市は、震度7。校舎の窓ガラスや壁にはひびが入り、いまも水道やガスは止まったまま。授業をできる状況ではありません。

輪島市出身の部員は。

(日本航空石川・小林静太郎選手)
「自宅の周りは傾いてる所があって、ひどい所だと1階がつぶれて、がれきの山になっていた。自分のふるさとがこんなになると想像していなくて、悲しかった」

部員たちは全員無事でしたが、地震の後、一度も部活はできていませんでした。そこで声をかけたのが愛知の強豪、中部大春日丘の宮地監督でした。