荒れ果てたごみ山を、そばの花が咲く映えスポットに!

こうして酒井さんが掲げたのは「休耕地ハッピープロジェクト」です。地元住民を中心に参加人数は延べ200人、地元の行政も産廃の片付けに協力するなど、官民一体で農地の再生に取り組んでいます。

そばの実を選んだ理由は、やせた土地でも育ちやすく、収穫まで3か月程度と早く結果が出せるから。そしてもう一つ、大切な理由がありました。種をまいてから一か月経つと、畑一面を埋めつくすような白いそばの花が咲きます。道行く人も、思わず足を止めています。

(酒井美代子さん)
「ここは抜け道で、元通学路だったけどみんな目をつむって通るくらいのごみ山だった。みんなここを通らなかったんだけど、最近結構通るようになって。『ここの畑遠くから見てきれいに咲いてるね』って褒めてもらったりとか。映えスポットのコースみたいに、ここを回って豊川稲荷に行くとか、(写真映えする)そば畑のマップをいつか作りたいなって思っていて」

かつて見向きもされなかった耕作放棄地が、白い花でいっぱいの「映えスポット」に。耕作放棄地の復活に、人々の関心が集まることも期待できます。12月になって気温が下がり実が色付くと収穫の時期です。そばの出来栄えは上々でした。