家宅捜索のダンボールの中には何が入っている?

19日は派閥の事務所でしたけれども、国会議員の皆さんは、国会があるときはこの議員会館の中にある東京事務所に詰めているんですね。なので、ここに(家宅捜索が)入る可能性もあります。

そして皆さんの地元にある事務所にも(家宅捜索が)入る可能性もある。さらに自宅または、その議員の関係する企業や団体、これ何かと言いますと、その議員の名前っていうのは表向き出てこないんですけれども、親族が経営するような企業や団体にお金は流れていないのか、そのあたりまで捜査が及ぶ可能性も考えられます。

実際に19日は建物の中に、係官が何人か入ってっていきました。あれ、何人で入るのかといいますと、建物の広さ、部屋の広さで決まるんだそうです。つまり部屋が広いと、当然押収するものも増えてくるだろうということもあって、人数がどうしても多くなるということです。

そして、ダンボールの中に押収品を入れますよね。そこに何が入ってるかというと、パソコンだったり書類とか手帳とか、日誌とかメモなどが入っていて、つまり“証拠になりそうなもの”があそこに入って押収されるということなんです。

小沢一郎衆院議員の場合は…

(夏目みな美キャスター)
今回は、東京地検特捜部が家宅捜索に入りましたが、これまでに同じように政治資金規制法違反で捜査に入るパターンもありました。しかしこれが必ずしも有罪になるわけではないということですね。

(柳沢彩美キャスター)
はい。今から十数年前なんですけれども、立憲民主党の小沢一郎衆院議員が自身の政治団体の収支報告書に虚偽の記載をした、ウソの記載をした疑いで東京地検特捜部が関係先を家宅捜索しました。

これ最初はですね「不起訴」、つまり裁判にかけないと判断されたんですけれども、その後、検察審査会が「起訴すべき」ということで判断を覆しまして、結果、裁判が行われて「無罪判決」となったんですね。

(夏目みな美キャスター)
この裁判では、秘書が収支報告書にウソを書いたことは認められたものの、小沢議員自身は、秘書から十分な報告を受けていなかった、違法だと思っていなかった可能性があるということで無罪となったということなんです。

大石さん、最近になってもこの政治家とカネにまつわる問題というのが起きていそうですね。

任意の捜査で政治生命を絶たれたケースも

(大石邦彦キャスター)
そうですね。小沢さんの場合は、強制捜査で結果無罪だった。一方任意の捜査を受けてですね、その後、政治生命を絶たれた方もいらっしゃいます。

これ去年なんです。同じ、収支報告書の記載漏れになります。当時の薗浦健太郎う衆議院議員、政治資金パーティー収入をおよそ4000万円分少なく記載したんですね。

で、臨時国会閉会後、任意の聴取を受けて、1週間ほど後に議員辞職しています。そして辞職の翌日に、政治資金規正法違反で略式起訴されて、東京簡易裁判所は、罰金100万円、公民権停止3年の処分を出してるんですね。

「公民権停止3年」というのは、3年間立候補できないということですから、同じような案件で、政治生命が絶たれてしまった例もあるということです。