病院は、検便キットが「未使用だ」と思い込んで男性の会社に発送
この事態を受けて、すぐに病院に連絡すると、医事課の担当責任者らが会社を訪れ『申し訳ありませんでした』と謝罪。その際、全社員の封筒をその場で回収し、新たな検尿と検便のキットにすべて入れ替えたということです。
ほかに検査済みキットの混入はなかったと病院側は話したということですが、40代の社員に義務付けている検便キットが2人分入っていなかったことが新たに分かったということです。

「健康診断は社員を守るためにしっかり行っていくべき会社側の責務です。今回のミスで、病院への不信感が…」と、この総務部長の男性は顔を曇らせました。
ではどうして、他人が採取した検便が届いてしまったのか?
CBCテレビの取材に対する病院側の説明によりますと、71歳の女性は初め、「今回の検便は希望しない」と病院に伝えていて、病院から女性宅に届けられた検便キットは使わずに、健康診断の当日に病院の受付で返却することになっていたとのこと。しかし実際には、自宅に届けられた検便キットで便を採取して病院に提出していました。
病院では通常、返却された未使用の検査キットは病院で一時保管し、新たな発送先に回すことにしていますが、今回、女性の検査キットを回収した際に、検便キットについても「未使用だ」と思い込み、すでに採取済みであることを見落としてしまいました。そして、「未使用のキット」として、男性の会社に発送してしまったということです。