「こども園が楽しい」看護師常駐のこども園での様子とは

柊くんは現在、津市内のこども園に通っています。この日は足が痛く、靴を履く時は先生や友達に手伝ってもらいました。椅子に座って、仲間の輪に入ります。

(担任・渥美卓美先生)
「足の裏が痛いみたいで。いつも廊下も歩いてきて、階段も自分で降りるんですけど、きょうは車の中から痛かったみたい」

外で遊ぶ時間になると、座って楽しめるブランコを選びました。友達はみんな柊くんの身体を気遣いながらも、仲良く過ごしています。

(田邉柊くん)
「(Qこども園は楽しい?)楽しい。(Q何が一番楽しい?)外で遊ぶのが楽しい」

津市内に6つある公立のこども園には、看護師が常駐しているため、柊くんの両親も安心して預けることができています。園には、柊くんの皮膚をケアするシートや水疱を潰す針もあります。

給食の時間も、気が抜けません。水疱は体の表面だけでなく口の中にもできるため、口の中を傷つけないよう、先生に食べ物を一口サイズに切ってもらいます。また、一度にたくさん食べられず、食事だけでは十分な栄養が摂れないので、栄養剤も欠かせないのです。

(母親・田邉光希さん)
「鉄剤とビタミン剤。どうしても出血が多くなって鉄分不足になってしまう。余分に混ぜてとらないと、貧血になってしまう。1日3缶は飲みます」

一番嫌いだったお風呂も少しずつ克服!少しずつ成長していく柊くん

2023年9月、この日は夏休み明けの登園初日でしたが、柊くんはぐったりしていました。真夏でも全身に包帯を巻いて過ごしているため、体に熱がこもりやすく、冬よりも夏が苦手なのです。今年の暑さは特に体にこたえました。

一方で、痛くて苦手だったお風呂は、「生理食塩水」に慣れてきて少しずつ好きになってきたといいます。

(母親・田邉光希さん)
「だんだん痛くないというのが分かってきて、泣かなくなった」

今までは湯船に浸かることができませんでしたが、お湯に腰まで浸かることができるように。お風呂から上がった後も、以前は泣いていましたが、今は楽しくおしゃべりできるまでになりました。

毎日、少しずつ成長していく柊くん。家族やこども園の先生、友達など多くの人に支えられて今日も元気に過ごしています。

CBCテレビ「チャント!」9月19日放送より