そして、もう1つの目玉が2階のオフィスロビーの壁一面に飾られた大きなアート作品。

「インフィニティ(永遠)トリニティ(三位一体)」と名付けられた、この作品を手がけたのは美術家の松山智一さんです。

(美術家 松山智一さん)
「なかなか手数の多い作品で時間もかかったので、うれしい気持ちでいっぱい」

松山さんは幼少期を岐阜県高山市で過ごし、上智大学経済学部を卒業後に渡米。

その後、美術家としてニューヨークを拠点に世界各国で活動し、ビル・ゲイツやドバイ王室など世界のセレブが認める気鋭の美術家の1人。

去年は、あの「ゆず」のステージアートビジュアルも担当!活躍の幅を広げています。

今回の中日ビルの作品については…。

(美術家 松山智一さん)
「作品自体は三英傑からアイデアを得た」

夜明けを期待させる赤みがかった紺色の背景に、立体的かつ複雑に組み上がった3人の騎馬武者。明るい未来を期待させる作品です。

制作期間は約2年。

(美術家 松山智一さん)
「素晴らしい方々と今回協業できたことによって、自分の期待感をはるかに超えるような作品になった」

いつもニューヨークで制作するのがメインの松山さん。今回は日本の約30人が「チーム松山」としてサポートしました。

そのスタッフの技術力は、逆に「世界の松山」をうならせました。

そして、思いのこもった作品は、これからどうなって欲しいのかを聞くと。

(美術家 松山智一さん)
「みんなの日常になるのが理想。あそこに『行こう』『遊ぼう』『待ち合わせよう』。そういう場所になってくれることがドキドキすること」

名古屋・栄の新しいランドマークとして生まれ変わる中日ビル。

全面開業は2024年の春を予定しています。