亡くなった人の9割は「逃げ遅れ」


訪ねたのは防災システム研究所の所長で「防災・危機管理アドバイザー」の山村武彦さん。

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「洪水や大雨で亡くなった人の9割は逃げ遅れ。逃げ遅れないようにすることが大事。浸水想定区域で1メートル以上の浸水が想定される地域は、早い段階で避難すること」

「浸水し始めてから」ではなく「早め早めの避難」が何より重要、とのこと。

その上で、命を守るために意識すべきこととは?

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「長靴は冠水状態では水が入り、かえって危険な場合がある。紐靴やスニーカーのような脱げにくい、ひもで縛った靴を履くのが安全」


ほかにも、流れてきた木の枝などでけがをしないために、暑くても「長袖」「長ズボン」で避難することが重要とのことです。

地球温暖化の影響で「雨の量」も「被害」も増加する傾向にある現在…。

(名古屋大学 宇宙地球環境研究所 坪木和久教授)
「過去にないような大雨や暴風雨が起こっても不思議ではない。これまでにはないことに備えることが重要」

「今までは大丈夫だったから」では大切な命を守ることはできません。