東海地方では6月、愛知県の東部などで線状降水帯の発生による豪雨災害がありました。

これからの7月、8月、再び同じような大雨は降るのでしょうか?

そして、必要な備えとは?


愛知県の豊川市小坂井町。


(家族で建築業を営む 野本輝充さん)
「ほとんどの物が(水に)つかった」

家族で建築業を営んでいる野本輝充さんの工場では、あの日、ほとんどの機械が水に浸かりました…

(野本輝充さん)
「モーターを分解して(水を)出して乾かして、またモーターを組み立てて回している。それでいいのか悪いのかわからないが、動かないと仕事にならない」

「1か月前の豪雨」の影響が今も続いています。


2023年6月2日、台風2号の接近に伴って豊川市を含む愛知県東部には、夕方から夜にかけて線状降水帯が2回も発生。

豊川市の隣の豊橋市では、たった2日で平年の6月・1か月分の2倍以上もの雨量に達しました。


この豪雨で、小坂井町など豊川市は広い範囲で道路や住宅街が冠水。

上空からの映像には、茶色く濁った水に浸かった野本さんの工場も写っていました。

(野本輝充さん)
「(水は)ここまで来た。もう見るのも嫌になっているところもある…」

毎日、機械を一つ一つ手作業で復旧しています。

(輝充さんの長男の妻 千賀子さん)
「やっと、きょうWi―Fiが開通。(Q:復旧のスタートライン?)やっと整った。今になって」


周辺の住宅地にも被害は広がっていました。

(野本イツ子さん)
「(浸水したのは)ここら辺まで。困ったなと思った」

80代の女性が1人で暮らすこちらの住宅も玄関が浸水。

水に浮かんで割れたという陶器の傘立てが、庭先に残っていました。

(野本イツ子さん)
「伊勢湾台風の時も(水は)そこまでこなかった。(今回は)一気にきたという感じ」


あの日、豊川市小坂井町周辺では、いったい何が起こっていたのか。