ヤブの中を突き進み「穴」へ

さて、“探検家”の安部さん一行。ジャングルのヤブをかき分けかき分け進んでいく。
しかし、今まで何度もその「穴」に行ったことがあるという安部さんでも今回は、途中の川にかけられていたはずの丸太がなくなっていたことで、見覚えある景色が変化し、約2時間にわたって道に迷ったという。
そして…ようやく到着。
安部さん「『穴』を保護するために以前、私が入口にかけていた緑のタープ(=シート)はなくなっていました。
しかし、『穴』の周辺を見て回ると、そのタープの一部は、そばに積もっていた笹の葉の下から出てきました。それを私は回収し、今回は、新しい青いタープをかけました。
『穴』の中を確認しようとしましたが、入口部分の幅60センチ、深さは60センチほどが残るのみで、中にひろがっていたはずの空間はすっかり埋まっていました」
今の「穴」=横井ケーブ

横井さんが亡くなったのは、1997年。今からおよそ25年前のこと。享年82。名古屋市内の病院で亡くなった。
「横井ケーブ」のいまの画像を一番見てもらいたかった妻・美保子さんも、2022年5月27日に天国へ。94歳だった。
美保子さんも1973年に横井さんの「穴」を見に行っている。生前「あの『穴』は人間の住む環境ではないと思った」と語っていた。
