木本高校がある熊野市は、三重県の東紀州エリア。世界遺産の熊野古道などの観光地がありますが、新型コロナの影響で、観光客はピーク時の半分ほどに減りました。生徒たちは、地元の魅力をもっと知ってほしいと話します。


ことし4月、収録の様子をのぞいてみました。

「お願いします」

まずは日本語担当の竹中さんから。緊張しているようですが、カメラに手を振る余裕も。

(竹中さんのアナウンス)
「私たち三重県立木本高等学校による熊野古道の紹介をお聞きください。その昔、多くの旅人が訪れた熊野古道…」


実はこの原稿も、竹中さんが考えたものです。

(木本高校2年 竹中天音さん)
「私がいちばん入れたいと思ったのは、樹齢800年を超える大樹のことや、江戸時代に敷かれた石畳などの歴史が感じられる部分をたくさん入れた」

思いが詰まった原稿を、丁寧に読み上げます。何度かアクセントでつまづいたものの、30分かけて納得いくまで読みました。


続いて英語を担当する仲森さん。

(仲森さんのアナウンス)
「Please listen to the introduction of Kumano Kodo by our school, Kinomoto Highschool, baced on Mie prefecture(私たち三重県立木本高等学校による熊野古道の紹介をお聞きください)」

放課後に先生と特訓したそうです。


JR東海が、車内放送を地元の高校生にお願いしたワケは。

(JR東海 若杉美穂さん)
「地元の皆様と一緒になって、ご乗車されるお客様に対して楽しんでいただけるような“おもてなし”を作りたい。そんな思いから、今回高校生の皆様にお声がけして放送を作る企画をさせていただいています」