この時期は“細菌性の食中毒”に注意


食中毒と一口に言ってもいろいろな種類があり、例えばノロウイルスなどによるウイルス性のもの、アニサキスなど寄生虫由来のもの、その他、ふぐ毒や毒キノコといった自然毒化学物質というものがあります。

気温や湿度が高くなるこの時期に特に注意が必要なのが、サルモネラ菌やウェルシュ菌といった細菌性の食中毒ということです。

“2日目のカレー”は美味しいですが…


2日目のカレー、とろみや甘みが増して美味しいと言いますが、そのまま放置すると危険なんです。

原因は加熱後そのまま放置することで菌が増えること。

食中毒の危険性が高まりますのでご注意ください。

加熱後すぐに食べない場合は、90分以内に4℃まで冷やしてください。冷蔵庫が大体2℃から5℃くらいと言われています。

とはいえ熱々のカレーを一気に4℃までというのはかなり難しいと思います。そういったときには、底が浅い容器に小分けにして冷ますのが便利です。

鶏肉は洗わないで…


その他、鶏肉にも注意が必要です。「鶏肉は洗わない方がいい」とご存知の方も多いと思いますが、このそもそもその理由は、肉を洗った水に食中毒菌がついてしまうことがあり、その水がキッチンの中ではねたり、さらに食材に付着してしまって汚染されるおそれがあります。

これを防ぐ方法として、鶏肉は洗わないほうがいいということなんです。


さらに、鶏肉を扱った調理器具は熱湯で洗浄をしてください。

サラダなどで食べる野菜と、肉を切る調理器具は分けるといったこともことも大切です。それが難しい場合は肉を一番最後に切るといった方法もあります。