物事の核心に迫る「大石が聞く」。
今回は、6月2日の豪雨で今も深刻な影響が出ている牧場を取材しました。
その被害の実態とは。

(大石アンカーマン)
「こちらの農場は、この高い壁で囲まれています。高さ2メートルはゆうに超えます。しかし6月2日は水がこの壁を越えてきました。そしてこの農場全体を飲み込んでいったんです」


愛知県豊川市にある黄木牧場。

窪地にあるため牧場全体を高さ2メートルものコンクリート壁で囲っています。

しかし6月2日の大雨では、水が壁を乗り越え、牧場全体が水没しています。


(黄木牧場 黄木俊一さん)
「ここまでは水がついていた」

(大石アンカーマン)
「その上ですか!えー!」

ここで飼育していた乳牛110頭は奇跡的に無事でした。

Q.「牛は大丈夫だった?」
(黄木牧場 黄木俊一さん)
「考えられるのは泳いでいたか。2メートルの浸水なので、さすがに死んでいるかなと思ったが、見に来た時は元気で動き回ってた」

しかし、けがをしている牛も。

(黄木牧場 黄木俊一さん)
「左の前足かな。けがして腫れている」

また、水と一緒に流れ込んだ土砂で牛舎は埋め尽くされています。
(大石アンカーマン)
「沼地のように泥が。水分をかなり含んでますかね。10センチ以上ありますか」

歩きにくそうな牛。この環境が大きなストレスになるといいます。

(大石アンカーマン)
(泥に足を踏み入れて)「これ結構水分あるよ。うわー。これはね、ちょっとだめだな…」

Q.「足場が悪いと牛にどんなストレスが?」
(黄木牧場 黄木俊一さん)
「まず寝ない。人間でもこんな所に寝たくない。足がずっと濡れた状態になる。そうすると足がふやける。爪がだんだん悪くなる…」
