多くの車が利用する高速道路。その大規模リニューアル工事が公開されました。一方、こうした工事に伴って起きる事故が増えているというんです。


23日、報道陣に公開されたのは、リニューアル工事中の、岐阜県の中央道・多治見ICと土岐JCTの間にある深沢橋です。


全長は143メートルで開通は1973年。ことしで50年を迎え、老朽化した「床版(しょうばん)」と呼ばれる、橋のアスファルトの下にあるコンクリート製の分厚い基礎=床板を、新しいものに取り替える工事を5月8日から行っています。


(記者)
「ひび割れができています」

カットした、長さ5.5メートル・重さ7トンもの劣化した古い「床版」を、専用のクレーンで吊り上げてトラックで運び出します。


その後、新しい「床版」を設置していきます。交換するのは1日3枚で、今年の12月16日までに、橋全体で254枚を取り替えます。

(中日本高速道路多治見保全・サービスセンター 香川直輝 副所長)
「今回新しい床版に替えることで、今後50年、100年と非常に丈夫な橋に変わることができた」


今回工事現場が公開された中央道をはじめ、多くの高速道路は、高度経済成長期の1970年代に完成したもので、経年劣化が進んでいます。


そのためここ数年、大規模リニューアル工事が至る所で行われているのです。しかし、その工事現場に潜む危険が…