進路相談をする先生は、学年担当の5人の中から生徒が選択できる仕組みになっています。

(3年生の生徒)
「先生によって合う、合わないは、人間同士だからあるんですけど。そういうのを気にしなくてよくなったので、学校に来るのが楽しくなった」

しかし、担任チーム制にして負担を減らしたことで、あらためて浮き彫りになったこともあります。名古屋市は、教員の負担軽減の名目で部活の顧問を外部に委託しています。土屋先生はバスケット部の顧問ですが、午後4時半から会議のため、外部指導員へ引き継がなければなりません。
部活も、生徒と向き合う大切な時間と考えている土屋先生は…。

(土屋裕樹先生)
「部活が大好きなのに、部活に来る時間を選んでしまうと仕事が回らないし、残業時間(の上限)に収まらない。授業を削れないし、学年のことも削れないから、部活を削るしかない。苦渋の選択をさせられている」
外部委託を部活の顧問ではなく、事務作業などにできないのかという思いも抱えています。
サポートスタッフを配置も、学校改革は道半ば

そもそも、3クラスを5人で見ること自体、仕事が多すぎることの裏返しでもあります。さらなる外部委託や、仕事量を削減することはできないのでしょうか。

(名古屋市教育委員会事務局・伊藤孝直主幹)
「資料の整理、学校行事や式典の準備の補助をするスタッフを配置している。基本的に各校1人ずつで、ことしの4月から増員をしている。先生たちの業務を担える部分は、そうした方に担っていただく」
“生徒と向き合うこと”が教師本来の仕事。その基本に立ち返った学校改革が必要なのは、言うまでもありません。
CBCテレビ「チャント!」5月31日放送より