コロナ禍の医療現場は、少し前までまさに戦場でした。
人工呼吸器装着のための気管挿管…。血液をカテーテルで身体の外に出して機械で酸素を含ませる、人工心肺ECMO(エクモ)。医療スタッフは常に厳重な防護服とマスクを装着していました。


これまでに感染者は3376万人、死者は7万4600人。感染拡大時は“医療崩壊”とも言える事態に。2020年1月に日本国内で初めて感染が確認されてから、およそ3年4か月。
愛知県大口町のさくら総合病院に伺いました。さくら総合病院は、30のコロナ専用病床を設け、感染拡大が深刻だった頃は、重症患者も受け入れてきました。

「コロナ病床は空いている」隔離の区分も緩やかになった
(チャント!大石邦彦アンカーマン)
「ここに来て少し驚いたんですけど、前は病床すべて埋まってましたよね。今はどんな感じですか」
(さくら総合病院 小林豊院長)
「きのう緊急入院が1名ありましたので、今は1人だけ。それ以外はコロナ病床は空いている状態」

以前はコロナ病床をエリアごと、ビニールシートで隔離していましたが、その区分けも緩やかになっています。
(さくら総合病院 小林豊院長)
「前みたいに、厳密にコロナ医療と一般医療を分けていない。立ち入り禁止となっている、パーティションの向こうをコロナエリアとしてる」


(大石)「病室に患者さんが1人入っていらっしゃいますけれども…」
(さくら総合病院 小林豊院長)「一般の患者さんが入っている」
(大石)「前はここにシートが張ってあって、皆さん総動員でしたね…」
私たちも初めてコロナ病床のエリアに入れることに
(大石)「今ほとんどベットが空いていますけれど、(新型コロナの)患者さんがいるのはどこ?」
(さくら総合病院 小林豊院長)「この隣の部屋に1人の方が入院している」
今は30床のうち、新型コロナの入院患者は90代の男性1人。病棟は静けさを取り戻しています。
