一方こちらも、17日卒業式を迎えた名古屋市瑞穂区の享栄高校。
(担任)
「いまから、(マスクを)外せる人は外して卒業式に行きたいと思います。これから受験を控えている人もいるし、外したくない人は大丈夫。自分たちの判断ではずしたい人ははずしたください」
これまで外せなかったマスクを、急に外していいと言われても多くの生徒には戸惑いが。
(卒業生)
「お願いお願い!(一緒に)マスク外そう」
「(マスクつけていないの)俺たちだけ?」

実際の卒業式では…ほとんどがマスクをしたままでした。
マスクを外すのも壇上で卒業証書を受ける時くらい。
仰げば尊しも、校歌も聞くだけ。一度も歌うことなく卒業となりました。
(卒業生答辞)「新型コロナウイルスの影響で突然の休校となり、この先の高校生活に不安を抱いたことを覚えています。高校三年間は長い人生のほんの一瞬。その一瞬を一生懸命過ごしたことは一生忘れられないものになる」
式を終えて、卒業生たちは…
(卒業生)
「顔が見えた方がうれしいのかな、悲しいのかなという表情が良いと思った」
「(素顔を)全く知らない人ばかり。(マスクを外したら)『この人めっちゃイケメン!』という人もたくさんいて、この状況だからこその楽しみでもあった」
「中学校の卒業式からずっとマスクをつけていたので、急に外してといわれても『おぉ』と…」
マスクをつけさせるか、どうか最後まで悩んだという学年主任は…
(享栄高校 松山直樹学年主任)
「18歳成人ということで、大人として自分たちが考えるということを、最後の卒業式で教えたかった。マスクをつけている人も取っている人も、良い表情が見られてよかった」