「天下の奇祭」と言われる、愛知県稲沢市の国府宮(こうのみや)はだか祭は、3日夕方、3年ぶりにもみ合いが行われます。稲沢市から中継です。

午前中から境内に多くの参拝客

(CBC 永岡歩アナウンサー)
「1200年以上の歴史を誇る国府宮はだか祭。午前11時50分のいまは、儺追布(なおいぬの)にそれぞれの願いを書き、それを儺追笹(なおいざさ)に結びつける“笹奉納”が行われています。たくさんの参拝客が訪れています。

下帯姿の「はだか男」が神男をめがけて集まるもみあいは、3日夕方行われます。

ことしのはだか男は、愛知県に住んでいるか働いていて、ワクチンを3回接種していることなどが条件で、飲酒は禁止、マスク着用も求められます。


午後3時に始まる儺追神事(なおいしんじ)を前に、国府宮の周辺は3日午前9時から交通規制が行われています。

また午前中、もみ合いに参加できない人の厄落としを願う笹が奉納されました。


「人生をリセットしたい」神男


はだか祭の主役は、数千人ものはだか男たちが境内を埋め尽くす中、人々の厄を一身に背負うために、儺追殿(なおいでん)を目指す『神男(しんおとこ)』。

歴代の神男が大役を果たしてきましたが、ことしの「神男」に選ばれたのは、愛知県あま市の矢澤謙二(やざわけんじ)さん(41)です。

矢澤さんは「神男」に志願した理由があります。矢澤さんはおととし離婚し、20年以上連れ添った妻や子と離ればなれに。さらにその前の年には経営する会社が火事になりました。災い続きの人生を一度リセットしたいという強い思いを込めて、神男に志願しました。

3年ぶりのもみ合いとなる国府宮はだか祭。神男 矢澤さんは、無事儺追殿にたどり着けるのでしょうのか」

感染対策をとって行われるはだか祭、夕方のCBC「チャント!」でその模様を生中継、WEBでもLIVE配信されます。