依存症治療は「家族の相談」から
(柳沢)
安全な依存にとどまらなくなった時は、誰が一番最初に気づけるんですか。
(松本さん)
これが大事なポイントなんですね。 実は依存症というのは本当に自分で気づきにくい、自覚しにくい病気なんですよ。依存症という病気の特徴は何かというと、本人が困るよりも先に周りが困るんですよ。
周りが困って「お前おかしいよ」「お前病気だよ」「医者に行ってくれよ」っていうふうに言うと、「お前らがそういうふうに口うるさいから、そのストレスで余計飲んじゃうじゃないか」みたいな言われ方をするんですね。だから一番最初に困るのは身近に一緒にいる人、家族なんですよ。なので、依存症の治療は多くの場合、家族の相談から始まるんですね。

(柳沢)
家族が不安になりすぎて「依存症じゃないですか」と相談するケースももちろんあるんですよね。先生の見極めとして「安心していいですよ」とお答えになるラインというのはどんなところなんでしょうか。
(松本さん)
正確には本人を見てないことには分からないところなんですが、やっぱり本人が自分の役割を果たせなくなっているかどうかということは、すごく大きな見極めだと思いますね。職業的な役割もあるでしょうし、家庭内での役割っていうこともあるかと思います。










