コスメを買う「ドラッグストア」で…

(柳沢)
子どもたちがアクセスしてしまう理由は何ですか?

(松本さん)
そもそも店舗数が多いというのはあるかと思います。それから市販薬のオーバードーズを繰り返している子たちは若い女性が多いんですね。若い女性は、おそらく同じ年代の男性よりも市販薬に対する心理的な抵抗感が低いと思います。

なぜならば、生理痛との付き合いがありますよね。だから早い段階から市販の鎮痛薬には馴染んでいるかと思います。

それから3つ目。これが重要な点なんですが、10代の女の子たちが買えるコスメ用品を売っている場所、最もよく品揃えがある場所はどこなのかということを考えていただきたいんですよ。

(柳沢)
ドラッグストアですね。

(松本さん)
やっぱり女の子たちは、化粧を覚える年代でドラッグストアに行く。その中でっていうのもありますね。もうちょっとうがった見方をすれば、例えば今、SNS等で自分の生活のベストな部分をたくさん映すじゃないですか。顔も修正されているのかなっていうぐらい、キラキラした顔ですよね。 あれを見る中で、多くの若い子たちが自分の容姿に自信を失っているんですよね。でもそれを頑張って取り返すチャンスとして、やはりメイクというものがあって。

だから、ドラッグストアというのは悩める女の子たちがメイクをし、そしてその後に心の痛みみたいなものを、市販薬の本来とは異なる不適切な使用によって癒している。こんなふうにも読み取ることができて、いろんな意味で現代的なのかなという気がしますね。

(柳沢)
1個の悩みが全て解決されるような場所が、すごく好都合にたくさんあるということですね。

(松本さん)
そうですね。ドラッグストアって元々アメリカなんかではそんなふうにすごく便利なお店として発展した経緯がありますから、ある意味では本来の役割を果たしているとも言えるんですけれどもね。