涌井はいいお手本、高橋宏斗はもったいない

森氏「ピッチングの途中で、映像を見る。それも必要かもしれないが、そんな暇があればもう2、3球投げてから、後で確認することも必要。これは我々年寄りが考えることかもわかりませんよ」
落合氏「時代の流れなんだよなと思う」
森氏「どこのキャンプ行ってもみんなそうなんですよ」
落合氏「見なくても、自分の身体で表現できるようにならなきゃいけない」
森氏「その点、涌井(秀章)はずっと自分のペースで投げ続けている」
落合氏「そういういい題材があるんだから、それを何でこの投手が長い間投げられているのかというものを突き詰めていけば若い選手も見えてくるものがあるだろうと思うけども、勉強しないんだろうな」
森氏「高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)も勿体無い。あれだけ良い球を投げていると思うところもあるんだけど」
落合氏「アメリカから入ってきた、データや動作解析が邪魔してるんじゃないのかなって気もしないでもないけども」
森氏「あの頃もそうだけど、やる人はやるんですよね。ピッチャーはランニングになると文句を言うが、やらなきゃ終わらない。『口開く前にやって下さい』『それから自分のことに移りなさい』と言ってたけどね」
落合氏「俺が陸上競技場行くと、ピッチャー嫌ぁな顔してたよな」
森氏「それは、俺も監督やったけど、居場所がないんですよね。俺がピッチャーに行く分にはまだ良いけど、監督は野手の方に言ってくれれば良いのにって言うのが、ピッチャーの考えで」
落合氏「ランニングの量見たら楽しい。笑」
森氏「それだけ必死に走ってましたもん。トレーニングコーチにも前もって説明していた。時間を決めて走るときと、本数を決めて走るときがあった。それを野手でやってたのが、荒木雅博、井端弘和、森野将彦、中村紀洋のノック。ピッチャーがランニングを終わって見ていると、これを投手陣にやれと言ったら全員『絶対やりません』と。野手陣が成長している姿を見られるのは、あのノックしかない。よくあんなことしたなと。耐えてた方も耐えてた方、打つ方も打つ方だなと」
落合氏「彼らは、『自分たちがこのポジションを守り抜くんだ』ということでノックを受けていたんだと思う。嫌々ノックを受けていたら体がもたない」
森氏「あれだけは見てても疲れた」
落合氏「時間が長かったからね。その中でも、一番練習したのは荒木だと思うよ。理由を聞いたら『自分で下手だと思って、上手くなろう』お前は十分上手くなっているんだというものが、本人の中ではまだ下手だという意識がありもっと上を目指して練習したんだと思うよ、怪我していても練習していたからね。森野は3回死んだと思った」
森氏「倒れて泡吹いてるんじゃないかと笑 そうやってみるとノリも強かったですね」
落合氏「ノリは1、2回しかやってなかったからな」
森氏「あんなに動けるとは思わなかったですね」
落合氏「最初来たときは錆び付いてて、5分ノック受けたらヘロヘロだった。でも『練習の終わりは自分らで決めろ』と言ってやってた」
森氏「谷繁(元信)にしても、立浪(和義)にしてもベテランの練習も終わらなかった」










