愛知県碧南市の人形店で、地元特産のニンジンを使ったひな人形作りが行われています。

ニンジンを使ったひな人形を制作しているのは、碧南市にある「碧南人形」です。

使っているニンジンは「あいちの伝統野菜」にも認定されている、「碧南鮮紅五寸人参(へきなんせんこうごすんにんじん)」という品種で、色が濃いのが特徴です。

店ではニンジンを実と葉に分け、液体の色素を抽出し、この色素を使って京都の加工業者が、葉っぱの緑色で男性の衣装を実のオレンジ色で女性の衣装を染色します。

この日は職人が衣装の布を裁断したあと、着付けをしたり形を整えたりして仕上げの作業を行っていました。



(碧南人形・足達孝篤社長)
「出来上がりを見たときに感動しました。こんなに鮮やかに(ニンジン)そのままの色が出るんだろうかと」

この人参雛(にんじんびな)は去年4月に企画され、およそ半年かけて完成したもので、碧南市のふるさと納税の返礼品として、発注を受けてから制作するということです。