名古屋市中区の大須にある「万松寺(ばんしょうじ)」。今から482年前、織田信長の父、信秀(のぶひで)が建立したこちらのお寺では、今回、ある「最新システム」を導入しました。それは…。
(万松寺・大藤元裕住職)
「”キャッシュレス”で、お賽銭、硬貨を投げずにお参りができる仕組み」
その名も「デジタル賽銭」。賽銭箱の上に並べられたQRコードをスマホで読み取り、金額を指定してお賽銭を納めるという、東海3県のお寺や神社では初めての試みです。その導入の理由は…。
(万松寺・大藤元裕住職)
「海外からのお客さんは硬貨をあまり持っていない。これから海外からいろいろなお客さんが来るということで導入した」
万松寺は今回、みずほ銀行が提供するデジタル賽銭のシステムを採用しました。
そのみずほ銀行によると、デジタル賽銭では、いわゆる「ご縁」に掛けた「5円」だけでなく、「888円」のような「ゾロ目」や、記念日にかけた数字など、現金だといちいち小銭を数えるのが煩わしい金額でも、お賽銭として投じやすいということです。参拝客は…
(参拝客)
「時代に沿っていると思うが、僕らの世代だと少し抵抗があるかな」
(参拝客)
「デジタル賽銭で願いが叶うのであればそれはそれで良いと思う」
(万松寺・大藤元裕住職)
「われわれとしては両方対応できるように配慮をしていくことが大切だと思う。今までの風習、これから若い人が作っていく風習、それぞれをうまく取り入れていくことが寺や神社のミッションだと思う」
日常生活には広く普及しているキャッシュレス決済。コロナ禍での「非接触」での参拝は今後、どこまで普及するのでしょうか。