
愛知県犬山市の日本モンキーセンター、「燃料費高騰」の影響はここにも。

(日本モンキーセンター学芸員 江藤彩子さん)
「暖房代が必要になるので光熱費が上がっています。厳しい状況ではある…」

56種類、約800頭を飼育している日本モンキーセンター、中には熱帯地域で生息し寒さが苦手なサルもいて、暖房費の高騰は施設にとっても大きな痛手となっているのです。しかし、こちらのサル達は。

(報告:久留慶子記者)
「冬と言えばたき火、暖かいですね。こちらのサルたちも、たき火を囲み暖を取っています」

こちらはヤクシマザル。本来サルは火を怖がるといわれていますが、この寒さに耐えられないのか、火のすぐそばに近づき暖を取っていました。

(日本モンキーセンター飼育員 堀川晴喜さん)
「60年ほど前の伊勢湾台風の時に、倒れた木で職員がたき火をしたところ、サルたちが集まってきたのがきっかけ」


60年以上続く、この光景は今やモンキーセンターの「冬の風物詩」になっています。きょう(21日)は「ほかほか“おいも”タイム」も実施され、サルたちは「ほくほく」の焼き芋を、おいしそうに食べていました。中には、こんなサルも…。

(報告:久留慶子記者)
「サツマイモを水に漬けて冷やすサルもいますね」

こうした「たき火」は冬至の12月22日と1月末までの土・日・祝日に行われる予定です。

モンキーセンターによりますと、こうした餌代の一部は来園者や農家の人達の寄付などでまかなっているのが現状ですが、寒さの中でもサルたちが元気に暮らしている様子を見に来て欲しいと話しています。


(日本モンキーセンター飼育員 堀川晴喜さん)
「ことし生まれた赤ちゃんも、この中にいるので。新しい顔ぶれを見られることが楽しみの一つだと思います」