1匹のウナギから2食分を⁉

そんな西尾市一色町にある、ウナギの養殖場では…

(松本道弥アナウンサー・11月14日)
「これが“艶鰻”。大きくて身が分厚い」

去年8月から売り出している、地元産のメスウナギブランド「艶鰻(えんまん)」。

(一色うなぎ漁業協同組合・田中三千雄組合長)
「今まではウナギを養殖場で育てると、ほとんどがオスになっていたが、大豆イソフラボンを細いうちに与えると、メスになることが分かった」

ウナギは稚魚の時には、オスかメスかは決まっていませんが、養殖場の池で育てると、ほとんどがオスになることがわかっています。しかし、女性ホルモンと似た働きをするとされる「大豆イソフラボン」を含んだエサを与えることで、9割がメスのウナギになることが、これまでの愛知県などの研究で分かりました。

メスのウナギは、オスに比べてサイズが一回り大きいのが特徴。そのため…

(田中組合長)
「シラスウナギの資源が枯渇してきて、1匹のウナギから2食分のウナギを作ろうと。太くなれば2人前取れる」

生産者側も努力を続ける中、今回のワシントン条約を巡る一連の流れについては…

(田中組合長)
「ワシントン条約にのっているものを、食べてもいいのかということで、消費が冷え切ってしまうことが心配」