開業時期が見通せないリニア中央新幹線ですが、きょう新しい試験車両が報道陣に公開されました。その特徴は?

きょう公開された、新しいリニア中央新幹線の試験車両「M10」。CO2削減のため、アルミ合金は塗装なし。高速で流れる光をイメージした金色のラインがシンボルです。東京・名古屋間が開業した時に走るのは、この車両がベースになります。

車内でまず気付くのは、「荷物棚」が少ないこと。空間を広くすることを考え、最小限に設計されています。そして、最大の特徴が…

(大野勝己記者)
「車内の座席はリクライニングするシートではありません。ただ、座り心地が悪いわけではありません」

東海道新幹線のようなリクライニングシートではなく、背もたれが倒れません。角度は15度で固定。シートの厚みを減らし、座席間のスペースが広く取られています。

つまり、スーツケースなどは荷物棚ではなく座席の前へ。テーブルも前ではなく、横から取り出す設計です。