(愛知・大村秀章知事)
「第8波の感染拡大抑制に向けて、愛知県独自の『医療ひっ迫防止緊急アピール』を出す」


愛知県が8日から来年1月15日までの期間で発出した「医療ひっ迫防止緊急アピール」。背景にあるのが第8波に入ってから上昇傾向にある病床使用率です。

愛知県大口町にある「さくら総合病院」。院内を撮影した12月5日は、入院患者がこの部屋にも…隣の部屋にも。

20ある新型コロナ病床は、1か月前からほぼ満床の状態が続いていて、病室の状況を示すホワイトボードは、文字で埋め尽くされています。

(さくら総合病院 小林豊院長)
「12月3日も名古屋市中区から受け入れ機関、入院施設が見つからず(こちらに)搬送されてきている」


愛知県内の7日現在の病床使用率は、66パーセントと数字の上ではまだ余裕があるようにみえますが・・・

(さくら総合病院 小林豊院長)
「実際の医療現場は県が認識しているよりもひっ迫した状態が続いているというのは、間違いなく言える」

愛知県の新型コロナの新規陽性者数は、12月6日、第8波に入ってから初めて1万人を超えました。


年末年始にかけては季節性インフルエンザとの同時流行なども懸念されています。

今回のアピールは、法に基づかない県独自の呼びかけで、具体的には混雑した場所への外出や大人数での飲食を控えるなど、感染防止対策の徹底を呼びかけ、さらには…。

名古屋で救急搬送困難事例 1週間で101件


(愛知県病院協会 伊藤伸一会長)
「101件名古屋で救急搬送困難の事例があるのは、通常からみれば大変厳しい状況。救急の危機的状況と言える」

名古屋市内では、11月28日からの1週間で、救急車が到着しても病床に余裕がない等の理由で搬送先の病院が見つかりにくい事例が101件もありました。

愛知県は、医療体制を維持するため軽症者には、休日・夜間の救急受診は控え、救急外来や救急車の利用は必要な場合に限るよう要請。



「欠勤者多数の場合は業務継続は困難」と街の声


さらに事業者にも、欠勤者が多く出ることを前提とした、業務継続体制の確保をしてほしいと呼びかけています街の人は…



Q.欠勤者が多数出ても業務継続は可能?
(50代会社員)
「不可能です。自分も店舗をやっているが、欠勤が出たら、店舗を閉めてしまっているので、うまく運営できていないのが現実」
(60代会社員)
「できないと思います。(1人の)役割が多い職場だと特に難しいと思う」



Q.感染防止策の徹底は?
(幼稚園児、0歳児の母親)
「難しい。(新型コロナが)うつるのは仕方がない」