カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、愛知県警は、ことし8月に逮捕した日本人の「かけ子」29人の指示役とみられる中国人の男女を逮捕しました。
逮捕されたのは、いずれも中国籍で埼玉県川口市の職業不詳、王少凡容疑者33歳と妻のスン・ジアシュエン容疑者22歳です。


この事件はことし8月、カンボジア北西部の都市ポイペトの拠点で、特殊詐欺の「かけ子」をしていたとみられる19歳から52歳の日本人の男女29人が愛知県警に逮捕されたものです。


中国籍の容疑者2人は日本とカンボジアの拠点を何度も行き来していて、詐欺の指示役兼通訳とみられています。

2人はことし5月、かけ子らと共謀しカンボジアから愛知県知多市の男性会社員(48)に警察官などになりすまして電話をかけ、500万円をだまし取った疑いがもたれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。

カンボジアの詐欺拠点では、2人を含む中国系の管理者少なくとも8人が、かけ子らを暴力で支配していたとみられ、警察が実態解明を進めています。

